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『CGキャラクターアニメーションの極意 -MAYAでつくるプロの誇張表現-』を読んで、誇張の大事さを改めて感じてみましょう。

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『CGキャラクターアニメーションの極意 -MAYAでつくるプロの誇張表現-』を読む機会がありましたので感想など。
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 CHAPTER 1 2Dで考える
 CHAPTER 2 アニメーション計画
 CHAPTER 3 ポーズテスト
 CHAPTER 4 ブレイクダウン
 CHAPTER 5 洗練する
 CHAPTER 6 カートゥーンテクニック


近年多くの3Dアニメやゲームが作られています。3Dで制作すると、どの角度からでも見栄えの良い動きを作りがちですよね。それ自体は良い事なのですが、どうしても面白味に欠けてしまいます。

モーションキャプチャーが簡単に撮影できるようになった頃から、こういう生真面目なアニメーションが増えてきたような気がします。キャプチャデータをベースに作っているので動きとしては正しいかもしれませんが、演出を考えれば正解とは限りません。どうしてもウソをつかないと表現が弱くなる事、面白味がなくなる事があります。このウソが誇張なのでしょうね。

誇張の為なら見せたいカメラやアングルで、最適なポーズや動きを作る事が大事!その為ならリグを破壊しても構わない!当然な事だけど、意外と勇気がいりますね。

本書では、そんな勇気を後押しする解説が『極意』としてまとめられています。

ちなみに、MAYAの操作説明は決して多くはありません。どちらかと言えば “アニメーション” を付けるための考え方の解説が多く、MAYA以外のソフトを使用しているデザイナーにも有益な内容となっています。そもそも “アニメーション” 制作で大事なのはオペレーションではなく、観察力や想像力、そしてこの様な『極意』だったりします。

作業経験のない学生が『極意』を知る為に、作業に慣れた中堅デザイナーが初心を思い出す為に、一度読んでみても良いかもしれませんね。



ボーンデジタルの書籍紹介ページからサンプル動画も確認できます。
https://www.borndigital.co.jp/book/6420.html

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